ある映画のロケ場所探しのために茅葺きの民家のある集落をいくつか回ってきました。

蓬平町で「かやぶき民家五郎兵衛(写真)」という素敵な名前の茅葺き家屋の再生活動をされている建築家の方から小国町八王子という集落を紹介されたのでまずはそこへ行ってみよう。
国道404号線を小国町七日町で西に折れ、県道252号田代小国線に入ろうとしたら途中で通行止めになっている由の案内板が。未だに地震の影響が残っているのか。案内に従い猿橋、芝ノ又を経由してようやく到着。八石山ステーキハウスへ行く道と同じです。クルマで流しながら見て回るとちらほらと茅葺き家屋が建っている。全部で4軒ほどだろうか。

写真は八王子地蔵堂。案内看板にマリア地蔵というものがあると書いてあるのだが、地蔵堂の壁の穴に蜂の巣があるらしく大量の蜂が飛び交っていたため、探すのは諦め早々に退散した。
他の茅葺き家屋は下のような感じ。

次はどこへ行こうかと地図を見ていると高柳がすぐそこだという事に気付き、そのまま足を伸ばして荻ノ島のかやぶきの里に行ってみることにした。
芝ノ又に戻り県道25号柿崎小国線で田島峠を越える。道が狭く険しい上に夏草が道を覆わんばかりに生い茂っていてまるで緑のトンネルのよう。20代の頃なら喜んで走り回っただろうな、などと思いつつチンタラ走っていくとなにやら前方に警官がいっぱいいるぞ。停まれと言っている。不審者に思われやしないかとドギマギしながら話を聞くと、先日この先の郵便局で強盗事件があったとか。こんな田舎でもそんな事件が起こるんですねぇ。事情を説明し無事放免となりました。
途中じょんのび村に寄り道し、しばらく走るとかやぶきの里の案内標識を発見。坂道を登っていった先には環状に茅葺きの建物が建ち並んでいた。思わず息をのむ。クルマを降り、懐かしい香りがする空気を吸い込み辺りを歩いてみると、そこは眠るように静かでまるでここだけ時間の流れが止まったかのような場所だった。この風景を失ってはいけないという強い思いが込み上げてきた。

後に知人に聞いた所によると、荻ノ島のかやぶきの里を持ってしても集落の衰退を止めることが出来ず少しずつ家が減っていく運命にあるようだ。手遅れにならないうちに新しい法律を作ってでも行政が保護にあたるべきではないだろうか。
そんな思いを強く抱いた茅葺き民家ロケハンでした。
(和田)